初出■1908年[明治41年]
紹介
文鳥を飼うことにした主人公が世話をしながら、文鳥の姿に様々な感慨を抱く。
【感想】2009.1.1
「文鳥」夏目漱石を読む。
正月という時期が一番、日本というものを感じる。
それでこの時期に読みたくなるのは、夏目漱石や泉鏡花。
「文鳥」は漱石が文鳥を飼うことになった経緯からそのちいさな死までを
書きとめた雑記でもあり小説でもあるような小品。
文鳥に昔の女を見るあたりやその死にあたって周りに文句を言い張る様が
いかにも漱石らしい。
『文鳥・夢十夜』 (新潮文庫)所収
羊男
物語千夜一夜【第百九夜】